おやぶ~ん! [日常生活]
て~へんだ! って~へんだ!っって~へんだ~っっ!
皆様! 事件ですっ!
今日の昼間出かけようとしたら・・・・・電話が鳴った。
「はい。。。」って言う間もなく
「お母さん?JRから連絡あった?」って受話器の向こうから。
ハテ?聞きなれない声。。。。「どちら様ですか?おかけ間違いじゃないですか?」
そしたら。。。。
男 「僕だよ!○○だよ!」
驚くなかれ!この○○にはなんと息子の名前が入るのです!
奴は息子の名前を知っているのですよ!
私 「・・・・え?○○なの?・・・・でも声が全然違うんだけど?・・・・」
そんなことにはお構いなしで・・・・
男 「電車の網棚にカバン置いといたら盗まれちゃって・・・・中に携帯と、財布と、書類。。。それに会社の通帳が
入ってんだよ。。。連絡ないかな?」
私 「え~!通帳なんて大丈夫なの?」
男 「そっちは手続きとって貰ってるから大丈夫なんだけど。。。お母さん今日家に居る?」
やっぱり違う!声が違う!
私 「出かけようと思ったけど・・・・連絡あるなら出かけないよ。。。。。でも、あんたやっぱり声が変だけど。。。。」
男 「え?携帯無いからさ。借りてるからさ。いつもの携帯と違うから変に聞こえるんじゃないの?そっか~出かけちゃうんだ~。。。。参ったな。。。。」
私 「あ~・・・・そうなんだぁ・・・・・ねぇ生年月日言ってみてよ!」
オレオレ詐欺!正体暴いてやるからな!(☄ฺ◣д◢)☄
男 「○○年○月○日だよ。」
へっ?。。。驚くなかれ! ぴったり合うのですよ!
奴は息子の生年月日まで知っているのですよ!
私 「でも。。。声が。。。」
相変わらずこちらの懸念はお構いなしで話し続ける。
声は違うけど
何だか話し方とか癖、間合いの取り方が息子っぽく思えてきちゃう・・・
もしかして・・・・息子?かしら・・・・
男 「出かけるなら出かけちゃっていいけど~何時ごろ出る?」
頭の中でセンサーが鳴り続けてる。。。。違う違う違う。。。。
違う!これ息子じゃない!
私 「んじゃ!保育園に通ってた時、お道具箱に貼ってあったアンタのマークは何?」
男 「そんな昔の話・・・・・えーと・・・・・ヒマワリ・・・・」
私 「ブブ~ッ!はずれ~!アンタ息子じゃないね!」
言った途端・・・・電話は切れた・・・・
呆然・・・・やっぱりコレが噂のオレオレ詐欺?・・・・・
慌てて息子の携帯に掛けてみると。。。。。出ないんだなコレが(-"-;)
待てよ!もしかしてホントにカバン盗まれてるかもしれん。
この電話は犯人の手元にあるやもしれん!そう考えると伝言も詰問調に・・・・
「即刻!電話を入れなさいっ!」
イライラしながら切っては掛け切っては掛け
「早く電話をかけなさ~いっ!」
やっと掛かってきました。
心配そうな息子の声・・・・
息子 「お母さんどうしたの?爺ちゃんが?婆ちゃんが?どうかしたの?」
お~!間違いない息子の声だ!
息子よ安心しろ。
ジジババはまだ息してるから!ホッとして事情を説明。勿論カバンも盗られておらず。。。。。。
母のあまりの気迫の伝言に商談を中座して慌てて電話をしたそうで・・・・ごめんよ息子!
それでも自分の耳に自信を無くしたオバサン。
念の為に聞いてみた。
私 「ねぇ保育園のときのマークは何?」
息子 「栗だよ」
お~!間違いない! わが息子よ! マイサ~ン!
被害には遭わなかったけど通報したほうが良いってことで警察に連絡。。。。
悪いことしてないけど警察に電話するのはチョットどきどき・・・・
「あの。。。被害には遭ってないんですがさっき息子の名前を語った・・・・」
間髪を入れず受付嬢が
「あ!振り込め詐欺ですね~。今朝はこちらの地域が狙われたらしく朝から通報の電話が引っ切り無しなんですよ!
担当に代わります。お待ちください。」
って何だか興奮気味でハイテンション・・・・・地域ぐるみって!
担当の刑事さん声の感じは年配者。
「あ~詐欺ねぇ。お婆ちゃん、カバン盗まれて中に書類と携帯と財布が入ってるって言うんでしょ?」
「はぁ・・・・え?あの・・・お婆ちゃんじゃないですけど・・・・」
「声が違うのはいつもと違う携帯だから変な声に聞こえるんだって言うんでしょ?」
「はい・・・・」
何から何までピッタンコ。。。。怪しいこいつも仲間か!・・・な訳ない。
「また掛かってきたら毅然とした態度で振り込め詐欺だな!警察に通報したぞ!と言いなさい。」
「はぁ・・・・」
「戸締りに用心して防犯にご協力くださいね」
「はぁ・・・・ありがとうございました・・・」
って一件落着なんですがね。
まさか!まーさーかー! このわが身に降りかかって来るとは・・・・
思わなんだよ!
んでね。。。。
今。ご飯食べて。。。。お風呂入って。。。。缶チューハイ飲みつつパソコンに向かってると。。。。。。
オレオレ詐欺の男の声が思い出されるんだけどさ。。。
若い声なんだよね。。。。「ア!オカアサン?ボクダケド!」
中年じゃないのよね。
丁度息子と同じくらいの声なんだ。。。。「カバン、トラレチャッテサ!」
何処の誰かは知らないけれど、親が悲しむようなことは、するなよ。。。「オカアサンオカアサン」
アンタが「ヒマワリ・・・」って言ったときの声。自信がなくて不安そうな声。
ソレがきっと今のアンタそのものなんだろうな。
背中がゾクゾクするような生き方は・・・・するなよ。
まっとうに生きろよ。あんたのホントのお母さんも、きっと。。。。そう願ってるよ!